「看護師として働いているけど、今の働き方が自分に合っていない気がする」
「夜勤がつらいけど、看護師を辞めるのはもったいない……」
「結婚や出産、趣味や勉強など、仕事以外の時間も大切にしたい」
20〜40代の看護師の中には、こんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。

看護師は「病院の常勤」という働き方だけではありません。
実は、勤務日数や時間、雇用期間などによって、さまざまな働き方を選ぶことができます。
大切なのは、「看護師を続けるか辞めるか」ではなく、「自分に合った働き方を選ぶ」こと。
今回は、看護師の代表的な働き方を5つ紹介します。
看護師の働き方は大きく5種類
今回紹介するのは、以下の5つです。
- 常勤
- 日勤常勤
- 契約職員
- パート・アルバイト
- 単発バイト
それぞれにメリット・デメリットがあります。
「どれが一番いい」というものではなく、今の自分が何を優先したいかで選ぶことが大切です。
1.常勤|安定した収入とキャリアを重視したい人向け
常勤は、正社員などとして勤務する一般的な働き方です。
病院やクリニック、介護施設など、さまざまな職場で募集されています。
病院勤務の場合は、夜勤を含むシフト制で働くケースが多いでしょう。
常勤のメリット
- 安定した収入を得やすい
- 賞与・昇給がある職場が多い
- 福利厚生が充実している場合がある
- キャリアアップを目指しやすい
- 社会的な信用を得やすい
特に20〜40代で「これから看護師としてキャリアを積みたい」という人には、常勤は選択肢のひとつです。
認定看護師や専門看護師を目指したり、リーダー・主任などの役職を目指したりする場合も、常勤の環境が合っていることがあります。
常勤のデメリット
一方で、
- 夜勤がある
- 残業が発生することがある
- シフトによって生活リズムが変わる
- 仕事の責任が大きくなりやすい
といった負担もあります。

「給料は下げたくないけれど、夜勤がつらい」という場合は、次に紹介する日勤常勤を検討してみるのもおすすめです。
2.日勤常勤|夜勤なしで正社員として働きたい人向け
「看護師の仕事は好き。でも夜勤はもうしたくない」
そんな人に人気なのが、日勤常勤です。
基本的には夜勤をせず、日中の時間帯を中心に勤務します。
勤務先としては、クリニック、外来、訪問看護、介護施設、健診などがあります。
日勤常勤のメリット
- 夜勤がない
- 生活リズムを整えやすい
- 正社員として働ける
- 収入とワークライフバランスを両立しやすい
- 家族や友人との予定を立てやすい
特に20〜40代では、「夜勤を続けながら働くことに限界を感じてきた」というタイミングで、日勤常勤へ転職する人もいます。
夜勤がなくなることで、仕事だけでなく睡眠・趣味・恋愛・家族との時間など、プライベートにも余裕が生まれる可能性があります。
日勤常勤のデメリット
夜勤手当がなくなるため、夜勤ありの常勤と比べて給与が下がる可能性があります。
また、職場によっては日勤でも残業が多かったり、オンコール対応があったりするため、求人票だけで判断しないことが重要です。
「日勤だから楽」とは限らないので、勤務時間や残業、オンコールの有無まで確認しましょう。
3.契約職員|期間を決めて働きたい人向け
契約職員は、あらかじめ契約期間を決めて働く雇用形態です。
「まずは一定期間だけ働いてみたい」という人に向いています。
たとえば、
- 家族の転勤がある
- 期間を決めて働きたい
- 新しい職場を試してみたい
- 将来的に別の働き方を考えている
といった場合に選択肢になります。
契約職員のメリット
最大のメリットは、働く期間をある程度区切れることです。
「転職してみたいけど、いきなり長期間働くのは不安……」
という人にとっては、心理的なハードルを下げやすい働き方でしょう。

職場によっては、契約期間終了後に更新したり、条件を満たせば正社員登用を目指せたりするケースもあります。
契約職員のデメリット
契約期間が決まっているため、契約更新されない可能性があります。
また、正社員と比較すると、賞与や福利厚生などの条件が異なる場合があります。
4.パート・アルバイト|自分の時間を大切にしたい人向け
「週5日フルタイムで働くのは難しい」
「子育てや趣味と仕事を両立したい」
「まずは無理のない勤務から始めたい」
そんな人には、パート・アルバイトという働き方があります。
勤務日数や時間を調整できる求人も多く、ライフスタイルに合わせやすいのが特徴です。
パート・アルバイトのメリット
- 勤務日数を調整しやすい
- 短時間勤務が可能な場合がある
- 夜勤なしの求人も多い
- プライベートとの両立がしやすい
- ブランクから復帰しやすい
「看護師として働き続けたいけど、今は仕事だけを優先できない」
という時期には、非常に有効な選択肢です。

20〜40代は、結婚、出産、育児、引っ越し、資格取得など、生活が大きく変化しやすい時期でもあります。
だからこそ、その時々の生活に合わせて働き方を変えてもいいのです。
パート・アルバイトのデメリット
常勤と比較すると、収入が少なくなる可能性があります。
5.単発バイト|好きなときだけ働きたい人向け
「毎日決まった職場に通うのはちょっと疲れる」
「空いている日にだけ働きたい」
「いろいろな仕事を経験してみたい」
そんな人におすすめなのが単発バイトです。
1日単位など、短期間で働くスタイルで、健診、イベント、デイサービス、訪問入浴など、さまざまな仕事があります。
単発バイトのメリット
- 自分の予定に合わせて働きやすい
- 人間関係の悩みを抱えにくい
- さまざまな仕事を経験できる
- 転職前のお試しとして活用できる
- 副業として検討できる場合がある

特におすすめなのが、転職先を探す前の「お試し」感覚で利用すること。
「病院しか経験したことがないけど、介護施設ってどんな感じ?」
「訪問看護に興味があるけど、自分に向いているかわからない」
そんな疑問を、実際の現場で確認できる機会になります。
単発バイトのデメリット
毎回違う職場で働く場合、環境や業務内容に慣れるまで大変なことがあります。
また、希望する日に必ず仕事があるとは限らないため、安定した収入を求める人には向いていません。
5つの働き方を比較してみよう
| 働き方 | 収入の安定 | 自由度 | 夜勤 | キャリア |
|---|---|---|---|---|
| 常勤 | ◎ | △ | ありの場合が多い | ◎ |
| 日勤常勤 | ◎ | ○ | 基本なし | ◎ |
| 契約職員 | ○ | ○ | 職場による | ○ |
| パート・アルバイト | △〜○ | ◎ | 少なめ | △〜○ |
| 単発バイト | △ | ◎ | 基本なし | △ |
20〜40代こそ「働き方」を見直してみよう
20〜40代の看護師は、まだまだキャリアを変えられる時期です。
「まだ経験年数が浅いから転職できない」
「3年は同じ病院で働いたほうがいい」
「一度辞めたらキャリアに傷がつくかも」
そんなふうに考えて、つらい環境を我慢していませんか?
もちろん、転職には慎重さも必要です。
しかし、今の職場で無理を続けることだけが正解ではありません。
看護師免許という大きな資格があるからこそ、働き方を変える選択肢があります。
病院からクリニックへ。
病棟から訪問看護へ。
常勤から日勤常勤へ。
正社員からパートへ。
あるいは、いったん単発バイトをしながら次の職場を探す。
「転職=人生を大きく変えること」と考えると不安になりますが、「自分の生活に合う働き方へ調整する」と考えれば、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。
転職するか迷ったら、まず「何が嫌なのか」を整理しよう

転職を考えたとき、いきなり求人を探す必要はありません。
まずは、
「今の職場で何が一番つらいのか?」
を考えてみましょう。
たとえば、
夜勤がつらい
→ 日勤常勤・クリニック・外来などを検討
給料が低い
→ 夜勤あり常勤・条件の良い職場を検討
人間関係がつらい
→ 職場環境を変えるために転職を検討
関連記事:看護師の人間関係がつらい|職場を見極める5つの方法
残業が多い
→ 残業の少ない職場を探す
プライベートを充実させたい
→ パート・日勤常勤などを検討
いろいろな職場を経験したい
→ 単発バイト・契約職員などを検討
「辞める」のではなく「選び直す」
看護師として働いていると、
「せっかく資格を取ったんだから、頑張らないと」
と思ってしまうことがあります。
でも、看護師として長く働くためには、無理をし続ける必要はありません。
20代〜40代で働き方を変えることは、決して逃げではありません。
むしろ、これから先10年、20年と看護師を続けていくために、自分に合った環境を選び直すことなのです。
今の職場が合わないなら、別の職場を探してもいい。
夜勤が嫌なら、夜勤のない働き方を選んでもいい。
仕事よりプライベートを大切にしたい時期があってもいい。
そして、また働き方を変えたくなったら、そのときに変えてもいい。
あなたの人生は、あなた自身のものです。
「今より少し働きやすい場所」を探すことから、転職を始めてみませんか?

まずは求人を眺めてみるだけでも構いません。
「こんな働き方もあるんだ」と知るだけで、今までより少しだけ、未来の選択肢が広がるはずです。
看護師として頑張ってきたあなたには、自分らしく働く職場を選ぶ権利があります。
無理をして壊れてしまう前に、一度、自分の働き方を見つめ直してみましょう。

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